日常でよく目にする商品に、
私たちの技術が込められています

代表取締役 丁野 務(ちょうの つとむ)

私たちの周りには、さまざまな印刷物があふれています。チラシやポスター、食品のパッケージなど。特に、お菓子やポケットティシュを包む「パッケージ」には、商品情報だけではありません。当社が得意とするのは、人々を楽しませるキャラクターや美しい自然の風景なども印刷されたポケットティシュ、キッチンペーパーやトイレットペーパーなどのパッケージ印刷・加工です。
パッケージングを通じて「人とモノ」「人と社会」「人と人」をつなぐ架け橋となることを目指す――そんな当社の思いをご紹介します。

日本で数社しかできない、
パッケージ印刷の技術

ご家庭にあるトイレットペーパーやキッチンペーパーの袋を、思い出してみてください。

手に取りやすいように“取手(持ち手)”が付いていて、見た目は薄いのにしっかりとした強度がある袋――そんなパッケージではないでしょうか。
実は、この取手の付いたパッケージを作れる会社は、日本全国でも私たちを含めて10数社もありません。さらに、この袋の「薄さ」と「伸び」にも私たちの技術が詰まっています。非常に薄く伸びやすいポリエチレンフィルムを使って、キャラクターや文字をあんなに色彩豊かにグラビア印刷ができる技術は、日本国内でも多くないです。
当社では、会社全体の設備はもちろんですが、長年の経験を積んだ技術者たちの手によって、難易度の高いパッケージ印刷を可能にしています。こうした技術によって、高知から全国のスーパーやコンビニに並ぶ商品パッケージを生み出し、日々の暮らしを支えています。

供給責任と社員を守るために
—「日高工場」への移転

当社は、昭和32年(1957年)、私の父が高知の製紙会社さまへポリ袋を供給するために、高知市越前町で創業しました。当時は、日本にポリエチレン製品がようやく出回り始めた頃でした。
その後事業の成長とともに、昭和42年(1967年)には高知市南竹島町に工場を構え、本格的にグラビア印刷によるパッケージ製造をしておりましたが、工場が手狭になったことに加え、海抜0メートルという立地だったため、新工場の建設を検討していた折、この清水工業団地の紹介を受けました。条件に適する上、お客さまである製紙会社が多く集まる、いの町や土佐市からも近かったため、平成元年(1989年)に日高工場への移転を決断しました。
今後、南海トラフ地震などの災害が懸念される中、主要顧客への安定供給と、社員を守ることは、大きな責務です。地域との連携や日頃からの訓練を通じて、有事にも対応できる体制づくりを進めてまいります。

プラスチック製品を扱う
会社として
環境への責任

近年、「カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出実質ゼロ)」や「SDGs(持続可能な開発目標)」といった、地球環境を守るための取り組みが世界的に注目を集めています。印刷業界においても、従来の「大量に印刷し、大量に消費する」スタイルから、「必要な分だけを、環境に配慮しながらつくる」といった、新しいやり方への転換が求められています。
当社も“環境にやさしい印刷会社”としてさまざまな取り組みを進めています。
たとえば、指定がない限り、印刷には再生可能な植物由来の「バイオマスインキ」を99%以上使用しています。もちろん、印刷物から植物のにおいがすることはありませんのでご安心ください。ポリエチレンフィルムにも、約72%の割合で「バイオプラスチック」を含んだフィルムを採用し、カーボン・オフセットにつなげています。さらに、照明をLEDに切り替えたり、空調やボイラーも省エネタイプの設備に入れ替えるなど、CO₂の削減にも力を入れています。
地球の未来のために、私たちにできることを一つずつ続けていきます。

「仕事=楽しみ=遊び」が
フソー化成の方程式

当社のキャッチコピーは、「笑顔・創造・パッケージ」。
この言葉には、ただ働くだけではなく、「楽しく、創造的に、そして笑顔で働ける環境をつくりたい」という私たちの願いが込められています。

そのために大切にしているのが、社員一人ひとりの“ゆとり”です。たとえば、家族と過ごす時間、趣味を楽しむ時間、何もしないでのんびり過ごす時間。そうした時間があることで、仕事にも自然と前向きに取り組めると考えています。
だからこそ、私たちは「福利厚生を整えることは会社の義務だから」ではなく、「どうすれば、社員がもっと働きやすくなるだろう?」という視点で、日々制度や環境の改善を進めています。たとえば、
・男性社員の育児休暇の取得を積極的に奨励
・配偶者の出産時に取得できる特別休暇制度
・入社直後から有給休暇を使える仕組み など
社員の声に耳を傾けながら、「笑顔で働ける会社」を目指しています。

初めての仕事でも安心して働ける職場

当社は毎年、1人以上の新卒求人を行っており、高校新卒で入社される方も多く活躍しています。中には「アルバイト経験もない」という方もいますが、安心してスタートできるような工夫をしています。たとえば、年齢の近い先輩をそばに配置したり、誕生月にはちょっとしたプレゼントを渡したりして、職場でのコミュニケーションが自然と生まれるようにしています。
こうした取り組みのおかげか、最近では新卒で入社した社員の離職率はほぼゼロと、長く働いてくれる人がたくさんいます。将来的には、「フソー化成でずっと働きたい」と思ってくれた人が、定年を気にせずに働けるような制度づくりも進めていきたいです。
「うさぎのように速くなくていい。亀のようにコツコツと目標に向かえって努力できる人」に、ぜひチャレンジしてほしいです。

大きな変化ではなく、
確実な「進化」をし続ける

当社がパッケージ印刷(グラビア印刷)を始めた当初に比べると、現在の生産スピードは約3~4倍に向上しています。しかし、それに満足することなく、今後も省力化や検査システムの導入など、時代に即した設備投資を行い、着実に開発を進めていく必要があります。
これからもプラスチック製品がすぐに世の中から消えることはないですが、植物由来のインキや原料の利用が主流になっていくでしょう。また、インキメーカー各社では、有機溶剤を使わない「ノントルエンタイプ」のインキ開発も進められており、業界全体が環境に配慮した方向へと進んでいます。
今ある技術や人材を大切にしながら、社会や環境の変化を受け止め、「大きな変化」よりも「確実な進化」を積み重ねていくことが何よりも大切だと考えています。
これからも、お客さまに喜ばれるパッケージを届けるために、誠実にそして着実に歩みを進めてまいります。

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高知市南竹島町49-4
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